前回の続き。
幼なじみが春から大阪に行くと知り、接触を試みた>>1
メールは進んで行き、ついには会うことに。
321 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/02(金) 19:11:15.12 ID:ycOJpUC1O
「さっきから何?本気なの?今○○に来てるんだけど」
○○は俺の家から自転車で30分ほど掛かるデパート…っていうか百貨店だ
頼むぜ
>>330
330 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/02(金) 19:14:24.19 ID:bO+Kgj2i0
会おう
333 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/02(金) 19:15:29.00 ID:ycOJpUC1O
>>330
おけ送る 外やば寒そうだな
337 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/02(金) 19:19:39.70 ID:ycOJpUC1O
急に遅くなった件
飯なんか食ってる場合じゃなかった
336 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/02(金) 19:19:32.11 ID:5OV8vX7q0
先に言っておく、ちゃんと告白するんだぞ!!
340 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/02(金) 19:22:26.60 ID:ycOJpUC1O
>>336
告白か……無理ぽ
とりあえず準備はしておく
向こうも制服だろうし学ランで問題ないな
341 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/02(金) 19:25:40.93 ID:ycOJpUC1O
北
「え!?迎えに来てくれるの!?」
そうくるかとりあえず嬉しそうだ
>>350
350 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/02(金) 19:30:35.17 ID:oSsL95CQ0
ううん
355 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/02(金) 19:32:29.40 ID:ycOJpUC1O
>>350
送った……だが迎えに行くぜ!
365 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/02(金) 19:41:34.36 ID:ycOJpUC1O
安価は向こう着いてから見る
>>370 >>380 >>390
逝ってくるぜ!
370 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/02(金) 19:42:39.15 ID:zH2jfGx/0
ずっと名前を間違ったまま呼ぶ
380 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/02(金) 19:46:28.66 ID:oSsL95CQ0
胸を揉みまくる
390 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/02(金) 19:48:45.94 ID:zH2jfGx/0
語尾に必ず「ぬるぽ」
401 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/02(金) 20:00:53.34 ID:ycOJpUC1O
まずい 迷った
402 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/02(金) 20:01:10.13 ID:zH2jfGx/0
バカスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
408 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/02(金) 20:05:52.27 ID:ycOJpUC1O
よし、見覚えのある交差点に出た
喉がかわいたよう
412 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/02(金) 20:17:42.97 ID:ycOJpUC1O
着いた だが敵影見えず
「北ってどっち?」
うわあああぁぁあああぁぁあああああ
428 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/02(金) 22:01:32.51 ID:ycOJpUC1O
帰ってきたぜ
手がかじかんで携帯のボタン操作しにくいから風呂入って来る
441 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/02(金) 23:00:57.88 ID:ycOJpUC1O
安価を出して揚々と家を出たのはいいがマフラーはしたのに手袋を忘れた。
時間ギリギリだったためそのまま向かう。そのせいで後々酷い目に合うのであった。
そのデパートに何回か行ったことはあるが家から直接向かったことはない。
なのになんとかなると思う方向音痴の典型的パターンで自転車を猛進。
迷った。
とりあえずスレにおしるこを買えとあったので自販機へ。おしるこがない!
ココアを買って、またもやでたらめに走り回り、ようやく目的地に着いた。
だが、幼なじみの姿がない。電話する。待ち合わせ場所が分からないらしい。
今にも泣きそうな悲痛な声が携帯ごしに響く。
「何処にいるの!?」
「コナミんとこだよ」
「コナミって?」
「北にスポーツジムあるでしょ?」
「北ってどっちぃ!?」
「お箸を持つほうだ!」
「え?こ、こっちかな」
「いいから寒そうな方に行けよ」
「ひどい……」
何だかんだあってようやく合流。そうだ、俺もあいつも方向音痴だったんだ。
小さい頃二人で近所を探検してて迷って散々迷惑かけて怒られた覚えがある。
幼なじみはあまり変わっていなかった。
中学の時のままとはいかないが、艶のあるさらっとした黒髪は染める事なく健在していた。
背は相変わらず小さいままで、下手したら中学生に見られるかもしれない。
高校指定のブレザーを着ていなかったら、俺は即座に幼女誘拐の疑いを掛けられかねない。
出会いの感動もそこそこに、スレを確認。
とっさのあまり、ろくに考えずに女の名前を言ってしまった。
「よお、ハルヒ」
「………は?」
「あっ……ぬるぽ」
「…………」
いきなりやっちまった。
舞い降りてきた天使が、二人の間を黒いカーテンで仕切ったような空気だった
「ハルヒってだれ」
「いや……ぬるぽ」
「さっきからなに?」
「なんでもないぬるぽ」
やはり知らない。オールグリーン。俺の幼なじみは間違いなく一般人。
それより~ぬるぽって繋げにくいぞちくしょう!
せめて~ポヨとかなら良かった。よかないが。
「後ろ乗っけて」
「把握した」
「把握された」
元からそのつもりだ。座布団を用意しても良かったくらいだぜ?
それにしても制服でニケツか…高校生の内に是非やりたかったことを、俺はいま実現したッ!
自転車をキコキコ漕ぎ始める。やばい。寒いなんてもんじゃない。
特に無防備の手は寒すぎて痛いくらいだ。しかもハンドルを握りしめたまま動かない。
後ろの幼なじみを心配して振り向く。幼なじみは時折はあっと白い息を出して、楽しそうに笑う
月明かりに照らされた彼女の笑顔はどこか神秘的で、夢の中にいるような気分にさせてくれた。
「寒いねえ」
「楽しそうだな」
「うん」
彼女は鼻歌を歌い始め、やがてそれは綺麗で澄んだ歌声に変わった。
「月明かりふんわり落ちてくる夜は~♪」
「それ知ってるのか!?」
「え……うん」
俺はクレしんのファンだったりする。
オトナ帝国は今までで一番泣けた映画だ。
改めて歌詞の良さと幼なじみが知っていたことに感動していたが、
ここでようやく安価を思い出した。確か他にも鬼畜があったはず!
幼なじみの注意が流れる景色にいっている隙に、あいもな起動。
ち、チチをもげだと!?
月が笑いかけているかのようなフンワリした空間に、何かが入り込んで来た。
絶対不可侵の領域に踏み入った奴らは、左腕を高々と掲げ、胸に向かって内側に振り下ろす。
目を見開き、口を裂けんばかりに歪ませ、腕は発生した真空で切り裂かれながら、奴らは言うのだ。
チチをもげ、と。
「ハルヒ」
「ん?って誰それ」
「そぃやあ!」
もにゅっ
ガッ!
「痛っ……ぬるぽ」
「死ねよ!いまドサクサに紛れて何した!?」
ドサクサも何も思いきり揉んだけなんだが…
「ごめんなさい」
「こういうことするためにわざわざ来たの!?」
「それはないぬるぽ」
「だからそれ何!?」
幼なじみがぬるぽでぐぐらないことを切に願う
「次やったら大声出すから。痴漢ですって!」
「痴漢と仲良く二人乗りしてるお前は何だ」
「じゃあもう下りる!」
「置いてくぞ」
昔ふざけて幼なじみに悪戯をしたことがある。
小学生の時スカートめくりはもちろんふざけてボディタッチとかしたりした。
流石に中学になってからはしなくなったから、俺は懐かしさで胸が一杯だった。
まあ、犯罪なのにね。
「ねえ喉かわいた」
ヘイ!そうきたか。訓練を受けていない、普通の男なら慌てることだろう。
だがしかしッ!俺にはヴィッパーマンがついてるッ!
「これ飲めよ」
先程買ったココアを出して、クールにキメる俺。決まった…ぶっちぎりだぜ
「……缶開けれない」
えええええぇぇぇぇ
仕方なく自転車を止め、自分でやると言い張る幼なじみからココアを取り上げ、開けてやる
さりげない優しさを見せる俺カッコイイぜ
睨むな。早く飲めよ。
「……ぬるい」
「そんな馬鹿な……」
そうは言ったが、内心やっぱりな、と呟いた。
この寒さじゃ当然だろう。だがお前が迷ったせいで渡すのが遅れたんだぜ?
ビキビキしている俺を嘲笑うかのように幼なじみはココアをちびちび飲み、
「いらない」
と自転車を引いて歩くのに付き合っている俺に押し付けてきた
まだ半分くらい残っている……仕方なく、俺は冷めきったココアを飲み干した
寒空の下、月明かりに照らされ冷めたココアを飲む俺は、一体何なんだろうと思った
それから再び二人乗りで俺と幼なじみの町を目指す。
今気付いたけど電車で迎えに行く手もあったのになあ……
あれ、何で目から涙が……いや正しいか。
「あーっ」
「なに?」
「ここ、桜咲いたら綺麗だろうな」
そこは何と言ったらいいのか、川の両脇を桜の木が並ぶ花見の名所。
春にもなればソメイヨシノがピンクの絨毯を作り、春には人で賑わう。
「でも、もう見れないなあ……」
「そんなことないだろ」
こいつは帰ってこないつもりか。新幹線で二時間あれば行けるってのに。
嫌な沈黙。幼なじみが鼻をすする音がする。
俺は、ここの住人が言っていたことを思い出した
「夏休みは帰ってくるんだろ?」
「来ないよ?」
「なんで?」
「だって帰ってもしょうがないじゃんww」
そりゃそうだろう。
この町は何もない。大阪ほどお店も無ければ人だって圧倒的に少ない。
走っている電車だって一時間に一本。来ない時間だってある。
幼なじみが、帰る必要はない。
「心配だろうが」
「誰が?」
「親さん、心配するだろ」
逃げてしまった。
俺が言いたいのはそういうことじゃない。
「さっきから何?」
「いや、だから帰ってこい」
「なんで?」
「俺が寂しいだろ」
よく考えれば変な話だ。
今まで幼なじみという関係を封印していたのに。
「………」
「また会えるよ」
「………」
「二年後に会えるよ」
「二年……か」
正直長いな、と思った。
成人式の日まで本当に会えないのか。
そして、ついに彼女の家が見えるあたりまで来た。
「ここでいいよ」
「そう?」
「親に見られたらヤバイから」
「俺とお前の仲なのに今更だな」
中学はしょっちゅう一緒に帰ってたろ。あの時は幼なじみが前でも全然いけた。
今は絶対無理だろうな。
「ホントにありがと
「ああ」
「勉強頑張って」
「おう」
「じゃあ……」
幼なじみの口がさようなら、と動くのが怖くて、俺は思わず身構えた。
バイバイ、ならまだ希望がある。また今度、だったら最高だ。
あれ?そういや安価はどこへいった?
「おやすみ」
そうきたか。
俺は思わず笑みをこぼし、幼なじみに手を振った
家はすぐなのでとりあえず帰還報告をして風呂に入り、
パソコンがやはり使えないので諦め、携帯で報告をすることにした。
疲れた。
とりあえず今日はこの辺で。
気が向いたらまた後で(1時とか2時くらい)日記書きたいと思います。
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